老後資金2000万円必要なし? 「あさイチ」7月1日

人生設計・老後についての考え方

「老後資金は2000万円不足する」。その言葉を聞いてから、不安がありました。しかし、今朝(7月1日)の「あさイチ」の放送で、少し安心でき、冷静になれました。今までのスタンスで自信をもって、老後資金のことも考えていきたいと思います。その内容と私の考え方を、少しご紹介しますね。

老後2000万円問題とは?

ある程度の蓄えはあるし、年金ももらえるはず。贅沢はできないかもしれないけど、少しは好きな旅行とかをしながら過ごしていけるはずだわ。

多くの同世代の方々は、こんな将来像をイメージしていたと思います。

そこへ、このニュースでした。

「老後資金は2000万円不足する。」

え~っ!何それ?

1年前(2019年)のニュースで、発表されたこの言葉に、多くの人々が慌てました。

もちろん私も。

老後2000万円問題とは、いったいどんな内容だったのでしょう?

もともとは、「金融庁の『金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書』」が発端です。

https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603/01.pdf#search=’%E8%80%81%E5%BE%8C%E8%B3%87%E9%87%91+2000%E4%B8%87%E5%86%86+%E9%87%91%E8%9E%8D%E5%BA%81′

これは、人生100年時代を見据えた資産形成を促す報告書なんです。長寿化で会社を定年退職した後の人生が延びるので、95歳まで生きるには夫婦で約2千万円の金融資産を取り崩すことになるというのです。

これを、多くのメディアが扱いました。

「老後資産2000万円」金融庁報告書の波紋 まとめ読み - 日本経済新聞
金融庁が個人の資産形成を促す報告書で、老後資産が2000万円不足するとの試算を示した問題を巡って波紋が広がっている。麻生太郎金融相は11日「正式な報告書として受け取らない」と表明し、金融庁は報告書の事実上の撤回に追い込まれた。長寿社会を見据えて老後に備えた資産運用を呼びかけたものだが、年金頼みの人生設計の限界を国が認め...

日本経済新聞

金融庁は3日、人生100年時代を見据えた資産形成を促す報告書をまとめた。長寿化によって会社を定年退職した後の人生が延びるため、95歳まで生きるには夫婦で約2千万円の金融資産の取り崩しが必要になるとの試算を示した。公的年金制度に頼った生活設計だけでは資金不足に陥る可能性に触れ、長期・分散型の資産運用の重要性を強調した。

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アラ還ばあば
アラ還ばあば

老後資金2000万円不足だって!

なんか、心配になってきた。

老後までは、まだまだ時間があるけど、そんなに貯めないといかないのかな?

急にそんなこと言われてもなあ・・・。夫婦で元気でさえいれば、年金でどうにかやっていけるはずだったのに。

そうよね。これから、お給料を長くもらえるわけでもないし。

それまでの私は、老後にはそんなに不安は持っていませんでしたから、

2000万円も不足って、一体どういうことなの?

だいたい、退職後の方々はどんな生活をしていて、どのくらいの生活をしているの?

それまで、そんなに心配もしていなかった老後について、???のかたまりが渦巻いたものです。

けれど、仕事は忙しいし、「まあ、いつか考えればいいや」と、今まできたのです。

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2000万円までは必要ではない、という考え方。

「あさイチ」では、(正確には、「あさイチ」に出演しているファイナンシャルプランナーの方の考えでは)こうです。

老後に必要な貯蓄額は、1099万円。

エラー - NHK

よかったぁ~。

2000万円となると、倹約しなけりゃならないし、退職後の生活を楽しめないということかな、と思ってた。

ちょっと、気が楽になりました。

でも、詳しく知らないと、まだ不安はありますね。

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そうそう!

で、また「あさイチ」の放送内容に戻りますね。

人生プランを考えよう。

①リタイヤーまで、あと何年か?

②リタイヤーしてから亡くなるまで何年か?

③今後、期待できる年収は?

④将来使う、まとまったお金はあるか? いくらか?

⑤将来増える、まとまったお金はあるか? いくらか?

現在の預貯金 - ④ + ⑤

⑦手取り年金額

 番組での試算例は、こうでした。

人生プランを考えよう。

①リタイヤーまで、あと何年か?             17年

②リタイヤーしてから亡くなるまで何年か?        30年

③今後、期待できる年収は?             180万円

④将来使う、まとまったお金はあるか? いくらか?  400万円

        考え方例 ↓

娘の結婚資金200万円
娘とのコンサート資金60万円
料理教室など140万円
合計400万円

⑤将来増える、まとまったお金はあるか? いくらか?  387万円

        考え方例 ↓

年金保険 1238万円
     2149万円
合計387万円

現在の預貯金 - ④ + ⑤    現在の資産額      

     580 - 400 + 387 = 567 万円

⑦手取り年金額

     年金予定額 × 0.8~ 0.9     年金手取り額

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この例では、④将来使う、まとまったお金の項目に「娘とのコンサート資金 60万円」というのが私の目を引きました。

この方は、娘さんとの時間を大切に考えているのがわかりました。

自分は、何を大切にしていきたいかは人それぞれです。

自分自身を振り返り、これからの人生をイメージしていく必要があるということでしょう。

番組では、その後、下のような基本公式で、必要貯蓄額を計算するとよい、と提案していました。(分数をうまく打ち込めなかったので、ホームページから図を拝借しました。)

番組では、こんなふうに資産をしていました。

 1年間の貯蓄額・・

現在の手取り年収(180万)× 必要貯蓄率(0.174)=313万円

1年間の貯蓄額(313万円)× 現役年数(17年)+現在の貯蓄額(567万円)=1099万円

NHK[あさイチ] ホームページ

エラー - NHK

番組の方は、その後、iDeCoやNISAなどの投資についてなど、「お金を殖やす」ことについて扱っていきました。

付け足し。 投資については、ご用心。

番組の後半では、「投資は必ずうまくいくのではない、ということをしっかり押さえてほしい。」と、投資の危険性についてのご意見も視聴者の方から出てきていました。

確かに、殖やそうと思うあまり、減らしてしまうことになれば、元も子もないですね。「投資は、あくまでも、余裕資金で。」が大切です。

お金は簡単に殖やせるものではないし、若いときはいざしらず、退職後は、収入減が経たれてしまい、失敗したときにやり直しがきかないのです。

みなさんが、投資について慎重になるのはもっともです。

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まとめ

ということで、不安だった「老後資金2000万円不足」。

この番組で、必要以上に不安に思う必要はないな、と考えることができるようになりました。今までの、生活のしかたでどうにかなりそうですから。

老後に2000万円必要なら、退職した私は、年金支給開始まで、倹約・倹約の生活をしないといけないのかという不安も出てきていました。なんといっても5年間ですから、退職金もどんどん目減りしますよね。好きなことをどのくらいできるのか、判断が難しい。2000万円を維持するというのは、大きな課題です。

けれど、それが1000万円程度なら、どうにかなるような気がします。

あ~、よかった。

投資については、今まで退職後を見通して考えてきていますから。このスタンスを崩さず、現在を楽しみながら、老後を迎える生活をしていきたいと思います。

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◆◆もし、関心のある方は、過去の投稿 ↓ もご覧になってください。◆◆

今のところ、老後資金を「貯蓄」「不動産投資」「株式投資」に分散して考えています。

退職後の生活を、ご一緒にのびやかに考えていきましょう!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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