退職者には、退職金専用の定期預金を設定している金融機関があることを知りました。期限がある定期なので、一度預けてしまうと、やり直しはできにくいです。あらかじめ知っておかなきゃ損しますよ。

かあさん、もう少しで退職だね。

そうなのよ。もう50代後半、退職ってまだまだ先のことって思ってたのにね。

とうさんは、先に退職してるからね。悠々自適だね。

あはは。
退職金もらったけど、買い物や旅行したら、かなり減っちゃったからな。年金もらうまでには、もう少しあるから、大事に使わないとあとが大変になりそうだな。

えっ、そうなの?
たくさんもらったんじゃないの?

あらら、私は仕事があったから、とうさんの退職金のことなんてよく知らなかったわ。 そんなに減っちゃったの?
そうだなぁ。
確かに、共働きだったし、相談なしにきたよね。
どうにかなるとは、思うけどね。う~ん。

そうねぇ。
私の退職金は、しっかり運用していかないと!
老後のことをとうさんに頼っているわけにはいかないみたいだな。

共働きは、お互いの収入があり、余裕があるので、逆に「どうにかなる。」という意識を持ちがちです。
【老後2000万円問題】なんてことも言われていますし、
早いうちから、しっかり考えて、できる準備はしておくと安心ですよね。
今回は、退職金の運用(預け方)についてお伝えします。
長~いこと勤めてきて、晴れていただける退職金。
今までのご褒美にと、あれやこれや使いたいところだけど、定年前に辞めたこの身。やっぱり、年金支給までできるだけ減らさないように、大事にとっておこう、と考える。
それなら、手堅い貯金・預金です。それも、元本保証でリスクなしの。
ありがたいことに、退職金をもらった人には、多くの銀行が【退職者専用の定期】という商品やプランをそろえています。まとまったお金をわが銀行へ招き入れようということなんでしょうね。今回は、まず、手堅さを主軸に、どんな預け入れ方や条件があるのか、いろいろ調べてみました。
調べてみると、銀行ごとにこんなに異なることがわかりました。
預入期間
預入期間は、 3ヶ月というものから、
3年間というものもあり、様々。
預入金額
金額は、 100万円以上1000万円以内という、ものが多いですが、
他に退職金の受取額以内、や、
中には預け入れの制限なしという銀行もあるようです。
預入回数
預入回数は、 1回のみ
ただし、期間中は何回でもできるところもありました。(窓口の行員さん)
預け入れの条件
条件は、多くの銀行が、退職後1年以内 または2年以内 のどちらか。
※私の住んでいる家の近くの地方銀行は、当該県内の店舗でのみ取り扱い可になっていました。金利がよくても、他県では扱えないこともあるようです。
預入に際し、退職金の振り込みを証明するもの(通帳でよい)が必要です。
預け入れの条件・おまけ
で、な~んと、3親等の家族まで優待になるプランを持っている銀行もありました。びっくり!
ここまでのまとめ 気になる金利比較サイト↓
ということで、ここまで書いてきて、もう一度何が言いたいかというと、銀行でかなり違いがあるのです。
今回、各銀行の退職者専用定期の金利を比較したサイト↓も参考にしました。

実際は、どこに預けた? (地方・大分県の私の場合)
私は、大分県在住です。
県内の金融機関のうち、近くにあり(年を取っても行きやすい)、今までお付き合いがあった銀行の金融商品を比べてみました。リストに上がった銀行は。
- 大分銀行
- 豊和銀行
- 大分県信用組合
- 大分みらい信用金庫
- 九州労金
これらの詳細は以下の通りです。


ここが、わたしのおすすめ!
◆大分銀行 預け期間3ヶ月 なんと4%(年利)の商品がありました。しかし、投資信託との組み合わせになっていて、今回の趣旨(手堅く、リスク回避)に沿わないため、残念ながらパス。
◆大分県信用組合 1年 0.4% 年金受取銀行予約で、なんと 0.6%
◆大分みらい信用金庫 1年 0.5% 年金受取銀行予約で、こちらも 0.7%
◆豊和銀行・九州労金 1年 0.3% 2年以内であれば預入可
※九州労金は、ネットでは紹介されていませんが、2020年度も継続しています。窓口等で相談すると教えてくれます。
ということで、2020年度に退職金を(大分県で)手堅く預けるなら、
大分県信用組合 大分みらい信用金庫がおすすめです。
もし、1000万円預けたら年金受け取り予約という条件ですが、
0.6%なら 1年後 1006万円(税引き前)。
0.7%なら 1年後 1007万円(税引き前)。
今の低金利時に、すごいと思いませんか? 税金は引かれますが。
さらに、大分みらい信用金庫では、このプラン(スーパー定期預金)に、1年もの、だけでなく3年ものがあるんです。
0.7%が3年間ですよ!21万円!! 頑張ってくれてますね。
ただし、県信用の方は「募集金額に達したら終了」となっています。
また、この低金利の時代に、さらにコロナショックで、企業も銀行も大変な時代が続きそうですので、この高金利で商品が続けられるのかは不明です。
まとめ
大事な退職金を、どこに預けたらいいか、私が調べた情報をお伝えしました。
結局、私は「県信用組合」と「大分みらい信用金庫」の2か所に振り分けました。銀行へ預ける金額は、1000万円を超えないようにしています。万が一のときも、ペイオフで1000万円は保障してくれますからね。
1年後、満期になった定期がいくらになって手元に戻ってきたか、またレポートしますね。
これらの情報は、あくまでも、2020年6月時点でのものです。また、私が見つけていない、もっといい商品が他銀行にあるかもしれません。
退職者専用定期というのは、銀行ごとにかなり条件が異なります。また、年によって常に変わっていきます。ネットで比べた後は、時間が取れれば店頭に行って、行員さんの説明を聞くと、お得な情報が手に入ることもありますよ。
退職後は、もらえるお金がほんとに少なくなっていきます。大事な退職金を、少しでも育てていけたらいいですね。そのために、ちょっと研究してから預けましょう。
お読みいただきありがとうございました。

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